片側に座席がある場合の動線の考え方【オフィスレイアウトの基礎知識(第8回)】
前回は両側に壁がある場合の通路幅についてご説明しましたが、今回は片側に座席がある場合の通路幅についてご説明します。
片側が壁面で片側が座席の後ろを通る場合の通路幅は、約1400mmです。デスクワークで着座した場合、デスクから約450mm程度は着座スペースが必要となります。
実際のチェアの可動距離はもう少し広く、およそ600mmは必要になりますが、あくまでもデスクワークをしている場合で算出します。メインの動線ではない場合は、約1400mmくらいあれば円滑な動線が確保できます。

これとは逆に、役職者の後ろなどで人を通したくない場合は、あえて通路を狭くすることもあります。
その場合、デスクの後ろは800〜900mmが基準となり、それだけ確保すれば円滑な動線が確保できます。目的によって通路幅の基準も変化しますので、全体のスペース配分を考え通路幅を決定しましょう。