オフィス内の動線に基づいた通路の設定【オフィスレイアウトの基礎知識(第6回)】
ゾーニングを考える際に重要なポイントとして、オフィス内における動線に基づく通路の設定があります。動線には人の動きと、荷物・書類などの情報の動きがあります。これらの動きを円滑に効率よく行い、なおかつセキュリティに配慮した動線にする必要があります。
人の動線をできるだけ短くすることは、移動時間の短縮による効率化や移動による疲労の軽減に繋がります。生活支援スペース(リフレッシュスペース・喫煙スペースなど)や業務支援スペース(コピールーム・資料室など)のような頻繁に利用することが多い場所への動線は、人の流れを妨げず尚且つ複数の部門から利用しやすい位置に設定することが望ましいでしょう。

動線は災害などの非常時に安全な非難ができるように考えておくことが大変重要になります。通路が複雑だと非常時はパニックとなり、普段はわかっていることでも迷うことがあります。そのため通路はできるだけシンプルな動線になるように設定しましょう。
また避難通路となる動線に荷物などを放置したり、背の高い家具を設置していると、避難の際にはつまずいたり、家具が倒れてしまうなど、非常に危険ですので、絶対にやめましょう。