レイアウトの基本方針となる「オフィスコンセプト」とは【オフィスレイアウトの基礎知識(第1回)】
オフィスは、家具をどう配置するかで業務の効率は左右されます。したがって、レイアウトの良し悪しは非常に重要で、レイアウトを決定する際さまざまなことを検討しなければなりません。では、どうしたらベストなオフィスレイアウトにできるのでしょうか。
まず始めにレイアウトの基本方針となる「オフィスコンセプト」を決めましょう。
オフィスコンセプトとは、どのようなオフィスをつくるかを経営及び使用者としての視点からみた方向づけの事で、オフィス環境づくり全体を考えます。
このオフィスコンセプトをしっかり決めておかないと、どんな家具を選択しレイアウトをすれば良いか、またそれに付帯する工事はどうすれば良いかなど、すべてについて支障をきたすことになります。
まず自分のオフィスに対する具体的イメージをしっかり持ちましょう。
ではオフィスコンセプトを具体的に考えてみましょう。
例えばオフィスコンセプトを「活発で明るいオフィス」としてみましょう。そうすると「過度な緊張感を与えないソフトな色使いでカジュアル感があり、見た目に広く感じるオフィス作り」というデザインコンセプトがひとつの案として生まれます。
そのコンセプトにより目標とするべきデザインが考え出されますが、ひとつの例として「壁面以外に目障りとなるものはワークスペースに置かず、他部門ともコミュニケーションがとりやすい空間作りとソフトな色使いの家具選び」というイメージが浮かんできます(ここはオフィスをデザインする人によって様々なイメージや目標があると思います)。
この程度まで具体的なイメージが出来たら次にオフィスのゾーニングを考えてみましょう。