震災が起こる前にあらかじめ書庫に施しておきたい3つの対策
東日本大震災は、オフィスの安全についても多くの教訓を残したように思います。お客様からは「書庫の扉が壊れた」とか「収納庫内の物が飛び出してきた」といったお話も聞かれました。地震が発生した場合、書庫は一歩間違えると非常に危険な家具となってしまいます。そこで今回は、書庫による被害を極力減らすための対策をお話します。
システム収納書庫には、地震対策としての機能があります。安全に使用していただくためにも以下の事項を守ってください。
- ベースを使用してキャビネットのレベルを水平に保つ
システム収納書庫のベースにはアジャスターが付いているのでしっかり水平を保ちましょう。システム書庫設置の際は、水平器などの特殊な工具の使用などが必要となりますので専門家に依頼しましょう。 - 上下左右の連結をする
システム収納書庫はシリーズが同じであれば、あらかじめ書庫本体にある穴で上下左右の連結ができます。特に収納を積み重ねる場合は地震発生時にずれて落下する可能性が高いので、必ず連結してください。落下した際は、収納物が入っていると100kg以上の鉄の塊が倒れてくるのと同じですから、大変危険です(高さ1000mm程度のオープン書庫でも30kg近くの重量があります)。 - 笠木(上部カバー)を装着する
書庫と天井のスキマを笠木で埋めることにより地震に対する強度が増します。またスキマをふさぐことで床から天井までの統一感があり視覚的にも良くなります。
またシステム収納以外の昔ながらのスタンダードな書庫をご使用の場合も、書庫の連結や壁固定で転倒の危険性が減りますので、是非ご検討してください。その際、書庫本体に穴を開けるなどの加工が必要になりますので、専門家にご相談してください。